人生で一番素敵な終活片づけメソッド／
手放せない思い出の品々をコンパクトな形に

相次いで旅立った実家の両親。生前を偲ばせる、愛用品がどうしても手放せずにいましたが、実家を売却することになりました。そこで、部屋の様子、愛用のお茶碗、旅行鞄、飾っていた絵画などを撮影し、古いアルバムの写真といっしょにまとめ「思い出フォトブック」をつくりました。ようやく心の整理ができ、これで天国の両親も許してくれるような気がして、実物は遺品整理業者に引き渡すことができました。

趣味で続けていた刺繍、気がつけば6畳間が埋まるほどの作品数になっていました。もし自分が旅立つことになったら、この我が子のような存在はどうなるかを考え、元気なうちに「作品集」を作りました。そして、現物は欲しいと言ってくださる方々にプレゼントしました。人生の集大成となる作品集を楽しく眺め過ごしています。

何十年ローンを組んで建てた我が家でしたが、老朽化のため、立て直すことになりました。 建てた時の喜び、子どもの成長など、家族のたくさんの思い出が詰まっています。そこで、古い家の木製の壁材を縁に利用して「壁かけの鏡」にリメイクしました。新しい家で「前の家の思い出」といっしょに暮せて満足しています。

亡き母から譲り受けた留袖。思い出深い着物ですが、私には和服を着る習慣がありません。タンスに眠らせているのでは母に申し訳ないので、思い切ってリメイクし、タペストリーやランチョンマットにしました。日常的に使う方が、母も喜んでいると思います。

旅行が趣味で、旅先で写真を撮っているうちにアルバムが何十冊にもなっていて、見返すのが大変でした。また残しておいても、いずれ子どもたちが処分に困るだろうと気がかりで、ダイジェスト版にまとめました。思い出が濃縮された1冊のフォトブック、便利に見返すことができ、楽しかった思い出から元気をもらっています。